先月末、ジーン・コールマンらによる「KATA」の特別上映会が行われました。KATAは、日本の武道と音楽といった伝統的な表現と、映像や脳科学の最先端の技術を取り入れた革新的なアート作品です。

KATAは、知識、芸術表現、文化交流の力を通じて、日米間の結束、協力、友好関係を促進することを目的とするアートプロジェクトです。コールマン氏によると、KATAは「ドキュ・オペラ」であり、日本の伝統音楽、武道、現代音楽、映像を組み合わせたユニークな複合的作品で、禅の概念と近年の神経科学の発展に根ざした、物理的世界と仮想世界の関係を物語っています。

上映の後の第二部では、KATAに使われている技術について解説しつつ、システムの開発を率いたアダム・ヴィディクシス、尺八奏者の中村明一、義太夫三味線方の鶴澤三寿々らと共に、映像の音源とミックスさせるライブパフォーマンスを行い、演奏者の心と体がどう反応するかを探る「ニューロ・ミュージック」の実験的な演奏を披露しました。