2025日米芸術家交換プログラム2025日米芸術家交換プログラム

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Reimagining Japanese and Western artistic practices that blur and reinvent tradition

伝統の再考と再構築:和洋のアートを見つめ直す舞台芸術

小説と演劇という異なる分野でそれぞれ活躍する川上未映子とジェニファー・ジャンクシェが、言語、分野、大陸を越えてコラボレーションし、舞台のための新しい物語を作り上げます。記憶、希望、喪の狭間を行き来する3人の架空の日本人の友人の目を通して語られるこの新しいプロジェクトは、伝統を見直し、日本と西洋の芸術的慣習を再構築する身体的なストーリーテリングと演奏を通して、特異な声に生命を吹き込みます。現在この作品は開発初期段階にあり、生と死、眠りと意識の間の可能性を探求し、文化や世代を共有する魅力的な演劇作品として生まれつつあります。

公演詳細:後日公開

Artist

ジェニファー・ジャンクシェ

コーネル大学卒業。演出家振付家協会会員。ブロードウェイで7年の経験を持ち『ハミルトン』のブロードウェイ・カンパニーを常任振付家兼ダンス・スーパーバイザーとして率いるなど、業界の第一線で活躍してきた。演出・振付作品は、オールド・グローブ、バークレー・レップを始め著名な劇場で表彰・上演され、演劇におけるストーリーテリングの未来にインスピレーションを与え続けている。

 

2024年ブロードウェイ女性基金により、演劇界への画期的な貢献を讃える「ブロードウェイで注目すべき女性」リストに選出。2024-2025年度日米芸術家交換プログラム、2024年度ジェローム・ロビンス 「Stories That Move 」レジデンス、2024-2025年度CUNYイニシアティブ・フェローシップ受賞。氏が創設したクリエイティブ・チーム『BC BEAT』はニューヨーク・タイムズ紙に「ミュージカル・シアターにおけるダンスの可能性を再考する」場として賞賛された。

 

ニューヨーク大学GMTWP、シラキュース大学、イサカ大学、ペース大学、芸術大学、チャールストン大学、上海シアター・アカデミーなど、国内外の主要な演劇・ダンス・プログラムでマスター・ティーチャーやゲスト講師を務めている。

 

jenniferjancuska.com
@jencuska

Collaborator

川上未映子

大阪府生まれ。2008年、『乳と卵』で芥川賞、’09年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』で中原中也賞、’10年、『ヘヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞および紫式部文学賞、’13年、詩集『水瓶』で高見順賞、『愛の夢とか』で谷崎潤一郎賞、’16年、『あこがれ』で渡辺淳一文学賞をそれぞれ受賞。19年、『夏物語』で毎日出版文化賞を受賞、本作は英米、独、伊などでベストセラーになり、世界40ヵ国以上で刊行が進む。『ヘヴン』の英訳は’22年、国際ブッカー賞最終候補に選出された。’23年、『すべて真夜中の恋人たち』が全米批評家協会賞最終ノミネート作品となる。最新作『黄色い家』は読売文学賞を受賞。このほかにも、村上春樹との共著『みみずくは黄昏に飛びたつ』など著書多数。
 
撮影: Reiko Toyama

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